僕の病気を家族がはじめて理解したときのこと

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家族、友達に理解してもらいたい……うつ病、パニック障害、心の病気のツラさを

 

うつ病とパニック障害で働けないことを父に打ち明けたときの父の第一声はこんな感じでした。

「じゃあいま無職なのか。働かないと食っていけないだろう」

いや~、これはキツかったです。

確かに働かないと食っていけないけど、働けなくて悩んでるというのに……そんなにあっさりズバッと、「無職」という僕自身がいちばん気にしている言葉を……

当時、父は僕の深刻な状況をまったく理解してくれていませんでした。いや、理解できなかったのだと思います。高度経済成長期にバリバリ働いてきた父からすれば、ケガもないのに働かないなんて「甘え」「怠け」でしかなかったのかもしれません。

少なくとも「心の病気」というものを理解しているとはいえませんでした。

 

それから数年が経って、僕が自殺未遂(というか僕自身としては自殺「失敗」)をし、父はようやく僕の状況をわかりはじめたようです。さらにその入院中に、パニック発作を起こした僕がものすごい罵り言葉を叫びながら自分の拳で自分の頭をボコボコ殴り続けるという光景を目の当たりにして、ついに父は僕の深刻な状況を理解してくれたのでした。

 

僕は自分が心の病気を患っているので、他の人のうつやパニックをすごく理解することができます。しかし、うつやパニックの経験の無い人が、その状況、その苦しさをしっかり理解するというのは難しいことなのかもな、とも思っています。例えば、腰痛を経験したことが無い人の前で、「腰が痛くて立ち上がれない」と訴えても、「そんなに痛いの? 腰が痛くて立てないなんてちょっと想像できないな。痛いのを少し我慢して頑張れば、立てるんじゃないの?」と思われてしまうかもしれません。

僕自身、自分と同じ病気の人のつらさはわかるつもりですが、またちがう病気を患っている方のこととなると「完璧に理解できる」と断言することはできません(もちろん理解したいとは強く思っています)。でも、心の病気を抱えている人が総じて「つらい」「働きたくても働けない」「自分ではどうすることもできない」などの悩みを持っている、そのことだけはしっかり理解できているつもりです。

 

僕の父が僕の病気を理解したのは、僕がとうとう限界を超えてしまってからでした。本当ならあれでは手遅れだったのです。僕は幸運なことに未遂(失敗)で済みましたが、いまこのときも、あのときの僕と同じ状況まで追い詰められている人がいます。

 

「心の病気を理解してもらう」

これはなかなか難しいことだと思います。こんな言葉を聞いたことはありませんか?

「うつは心の風邪」

これはうつ病に対する理解を深めるために、うつのことをよく知らない人に向けての、「誰にでも発症する可能性がある、身近な病気なんだよ」という意味の言葉だと思います。

でも僕はむしろ、

「うつは心の腰痛」

といったほうが近いのではないかと思います。腰痛は、なる人は何度でもなります。そして酷いときまったく動けなくなります。自分の力、意志ではまったくどうにもなりません。マジでまったく、ま~~ったく動けなくなります(僕も中学生の頃からの慢性的な腰痛持ちです)。

ただ、腰痛は人を殺すことはありません。しかしうつ病はときとして人を死に追いやります。そういう意味で、少々過激ですが「うつは心の癌」と表現する人もいます。

 

自分の心の病気を身近な人に理解してもらいたい方は、どのような例えでも構わないので一秒でも早く、自分のツラさを説明してあげてください。

僕としても、その助けとなるように、これからも体験談を含めたいろいろなメッセージを発信していきたいと思っています。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

パニック障害歴9年、うつ病歴5年。いつも元気にパニクったり落ち込んだりしています。 愉快なパニック体験談、うつ病との飽くなき闘いを発信していきたいと思います。