潜在的うつ 自分のうつに気づいてください

この記事は約 4 分で読むことができます。

潜在的なうつ病の人(これからうつ病を発症する可能性がある人、すでに発症しているのにその自覚がない人)は全体の12%、実に8人に1人の割合でいるそうです

あくまでも僕自身の考えですが、死ぬことを考える時間が続くようであれば、うつを疑うべきだと思います。何かに失敗して「あ~あ、な~んか死んじまいたいなあ」「死んで生まれ変わりたいなあ」なんて軽く思うことは誰にでもありますが、それを「本気」で考えてしまうような場合です。

 

恥ずかしい話ですが、僕は20代の頃、ギャンブルで多額の借金を作りました。

当時実家暮らしだった僕は、督促の電話を恐れ、家の電話のコードをいつも抜いてビクビクしながら生きていました。

家族から「なんで電話のコードを抜くんだ? 困るじゃないか」と言われると、「嫌がらせの電話がよくかかってくるんだ」と苦しい言い訳をしていました。そして家族が一日じゅう家にいる日曜は、逃げるように家を出て、街をあてもなくブラブラ歩いて時間をつぶしました。

 

いつからだったか、気が付いたら僕は街を歩きながら高いマンションを探すようになっていました。高さのあるマンションです。

「このマンション、いいかもしれない」「このマンションは……あそこに自転車置き場があって……」

住むためではなく、飛び降りるのにいいマンション探しをしていたのでした。でも、

「マンションから飛び降りると、不幸にも第一発見者となった人にものすごく嫌な思いをさせてしまう……」

そんな考えもあり、「どうしよう、どうしよう」と悩む日々でした。ちなみにこのときの「悩み」は、借金をどう清算するか、どう生活を立て直すかではなく、「どうやって死ぬか」一本でした。

 

やがて、僕は自分の部屋で首を吊りました。いまこうして生きているのは、僕の部屋から響いてくる物音に弟が気づいたからです。どうやら僕は痙攣してバタンバタンと音をたてたらしく、弟が部屋を覗いたのでした。

これが僕の初めての自殺未遂です。

その後、親に事情を説明し、借金を清算してもらうことになりました。

そのとき父に言われた言葉はこうでした。

「金のことなんかはどうにだってなる。金なんかのことで死ぬもんじゃない」

 

借金は人を殺しません。人を自殺に追いやるのはその人の心です。

当時の僕には「借金のことを誰かに相談する」という選択肢はありませんでした。その考え自体が無かったのです。僕は「自殺」への一本道を歩いており、「誰かに相談する」といった横道は、その道には存在していませんでした。

全ての生物が本能的に恐れる「死」。それを望む、自分をそこまで追いやるというのはうつ病の症状としか考えられません。うつ病の自覚が無かった当時の僕は、「潜在的うつ病」だったのでしょう。

 

もしあなたが、死ぬことを本気で考える、具体的に考えてしまうようなことがあったら、まずうつ病を疑ってください。そして試しに誰かに尋ねてみてください。「僕(私)、最近変わった?」と。

そこで「ちょっと様子が変わったと思う」と言われたら、やはりそうなのでしょう。

また、「いや。別に変わってないよ」と言われたら――きっとそのときは傷ついたような気持ちになると思います。そのときもそのときで、やはりうつ病を疑ってください。なぜならそれは、「苦しんでいるのは自分だけなんだ」という思いからくるものだからです。

 

どうか1秒でもはやく、ご自分のうつに気づいてください。

 

パニック障害とうつ病を併発しているTAMAOのおすすめ記事5選!

2018.10.26

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

パニック障害歴9年、うつ病歴5年。いつも元気にパニクったり落ち込んだりしています。 愉快なパニック体験談、うつ病との飽くなき闘いを発信していきたいと思います。