うつ病患者に対する禁句

うつ病の人が沈む言葉、うつ病の人との付き合い方とは

うつ病を患っている人は言葉というものにものすごく敏感だと思います。僕の場合、誰かの「今日は雨かー」なんていう何でもない言葉に対して、「ごめんなさい。本当にごめんなさい」なんて考えたりします。

自分でも全くわけがわかりませんが、そんな思考回路になっちゃうんです。とりわけ他者のネガティブな思考、言葉にものすごく敏感です。敏感に反応し、マイナス思考に陥ってしまうのです。

 

一般に「うつ病の人に向かって『頑張れ』の言葉は禁物」といわれていますよね。

これについてあくまでも僕の個人的な考えですが、「頑張れ」の言葉が禁物なのは、「うつ病なのにまだその自覚がない人」に対してじゃないかなあと思います。

というのも、うつ病の自覚のある人はすでに頑張れないことがわかっている人がほとんどじゃないかなあと思うのです。

問題はうつ病なのにその自覚のない人で、そういう人は今この時も心を擦り減らしながら必死に頑張って頑張って、もう頑張る限界を超えてしまっているのにさらに頑張って生きています。そのような人たちはすでに心にずっしりと重しを抱えていて、「頑張れ」の言葉はそんな人たちにとってさらに1憶トンの重しを抱えさせることになると思うのです。

ではうつ病の自覚がある人に対しての禁句はというと……

これがすごく難しいと思います。人それぞれだからです。もちろん「頑張れ」の言葉をかけられた瞬間に死にたくなる人もいると思います。でもまあ最近はうつ病に対する理解も深まってきているので、うつ病で通院している人に向かってわざわざ「頑張れ」なんて言う人はほとんどいないんじゃないかなと思います(稀にいるかな?)。

ちなみに僕の場合、「ご職業は?」と訊かれると沈みます。仕事のことはやはり僕の中で大きなコンプレックスだからです。初対面の人との話題としては自然なことだし、相手もとうぜん何の悪気もなく訊いているわけですが、僕は人知れずズシンと沈み込みます。

そんなことを踏まえて考えると、「結婚」が禁句の方もいるかもしれません。「収入」が禁句の方もいるでしょう(例えば僕とか)。「子供」、「友達」、「外見」……つまりは一般的に人々の悩みの要素となり得ることが、憂鬱や疎外感の沼に沈みやすいうつ病患者にとっての禁句となり得るのだと思います。

「そんなこと言われちゃあ、もう何を話していいのか、何を話しちゃいけないのかわからない。うつ病患者と接するの、めんどくせえなー」

そう思われるかもしれません。

でもそうなんです。うつ病患者と接するのはめんどくせーことなんです。うつ病持ちの人に接して、「もうこの人に関わりたくないよ」と思ってしまう方は必ずいます。現に、僕自身、友達をたくさん失いました。知り合いのうつ病持ちの人も全く同じことになったそうです。何らかの禁句を言って僕たちに激しく落ち込まれ、「もうこの人とは関わりたくない。ワケわからなすぎる」と離れていったのです。そうして僕自身も知り合いのうつ病持ちの人も、さらなる疎外感の沼に沈むこととなったのです。

でも、どんなにめんどくさいと思っても、うつ病持ちの人と離れるわけにはいかない方もいます。ご家族ですね。

ときには何気なく話しかけただけで激しく落ち込まれたり、攻撃的になられたりして困ることがあると思います。

でもそうして一つ一つ、何がその人にとっての禁句なのかを理解していくことが、うつ病持ちの人、ひいてはそのご家族のためになると思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

パニック障害歴9年、うつ病歴5年。いつも元気にパニクったり落ち込んだりしています。 愉快なパニック体験談、うつ病との飽くなき闘いを発信していきたいと思います。