障がいを持つ自分を守るために社会制度のしくみを学びたい

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1.はじめに

人の数だけ考え方のあるこの世の中ですが、障がいを持っている人たちはマイノリティーだと思っています。しかも、社会に受け入れにくいダーク・マイノリティーではないでしょうか。そんな少数派である障がい者の人たちは、いくつかある社会制度を利用して生活を送っていますが、そのように社会制度を使うこと自体が批判の対象になることさえあります。一番の例えは、障害年金です。でも、障がいを持つ私には障害年金は欠かせないものであることは死ぬまで変わらないでしょう。社会情勢は時代によって変化するので一概には言えませんが、ダーク・マイノリティーに属する私は、自分の力で自分を守る必要があると思いました。そのためには社会制度のしくみを学ぶことがよいと思ったので、いろいろ調べてみてわかったこと感じたことを綴りたいと思います。

2.障がいがあるは悪なのか?

かなり繊細なことを見出しにしましたが、私は障がいがあることを悪だとは思いません。私は生物学を学んだ身なので、科学的に障がい者がいることが当然であると思っているからです。障がいを持つ要素は様々だと思いますが、遺伝学のみに注目する場合、確率的に異常な遺伝子を持つ人がいることは普通のことです。なので、先天的な遺伝子異常で障がいを持ってしまう人は、生じて当然なのです。また、遺伝子の働きは年齢を重ねると変わることが“エピジェネティクス”という分野でわかっているので、後天的に障がいが生じることも当たり前です。こんな感じで、ある割合で障がい者がいることは、社会にとってごく普通のことであり、障がい者も社会の一部だと私は思っています。

3.障害年金をもらうことは悪なのか?

障がい者も社会の一部だとすると、障がい者が社会制度を利用することは、国民としてごく普通のことだと私は考えます。日本国憲法には、次のようなものがあります。

第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

第14条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する

 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

また、最近のことになりますが、平成28年4月1日からは、“障害者差別解消法”という法律が施行されました。この法律には、次のような目的があります。

…、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進する

内閣府HPより引用(引用先はこちら

これらのことから、“障がい者にも生きる権利はあり、そのために社会制度を利用することは、健常者に対して負い目を感じることではない”と私は考えたいと思っています。

4.税金をもらっていることを責められたら何と言えばよいのだろうか?

「国の税金を無駄には使ってほしくない。」と思う方は非常に多いでしょう。その中には、老齢期でもないのに病気が理由で障害年金をもらうことをよくないことだと思う人もいます。では、そんな人から責められたとき、何と答えればよいのでしょうか。

この答えについては、私はまだ明確なものを持っていません。はっきり言って、勉強不足です。また、ケースバイケースで答えが変わることも理由の一つです。

ただ私は、自分が制度を悪く使っているつもりはないことを“権利”と“制度”の視点から説明すると思います。また、健常者も障がい者も、いつ立場が逆転するか未知数であることから、すべての人を思いやる心を持ってほしいという観点からの説得も行うでしょう。そのときは、もちろんしっかり納税して日本を支えている多くの方たちに敬意を表します。大多数の人のおかげで自分の生活が成り立つことは、たとえ権利や制度があるとは言っても、本当にありがたいことだと私は思うからです。

5.終わりに

私は、健常者と障がい者の社会的区別がなくなってほしいと切に思います。適切な環境さえあれば障がい者は健常者並みに社会貢献できることがTANOSHIKAでわかったし、また逆に不適切な環境があれば健常者は障がい者になってしまうことから、健康と障がいは人間の人生において表裏一体だと思うからです。法律や制度も大事ですが、社会全体がお互いを尊重して思いやる気持ちを持つことができるように、今後の社会が変わってほしいなと願って、今回の記事は終わりにします。

終わり

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ABOUTこの記事をかいた人

30代になりたて、統合失調症&適応障害持ちの、元教職員です。生物学が好きで、TANOSHIKAの仕事でなぜなに生物学を企画したり別に生物サイトを立ち上げたりしています。生物学習サイト「高校生物の学び舎」をはじめました。(↓のwebsiteをクリックで閲覧できます)