ブレンディッドラーニングが今の理想の教育ではと思っています。

この記事は約 5 分で読むことができます。

起:ブレンディッドラーニングとはなにか?

教育のかたちは、時代とともに変わっていくものだと私は思っています。日本の次世代教育のかたちは「アクティブラーニング」というもので、生徒が能動的に学習する環境を整えることが現在の課題だとされています。このアクティブラーニングは教育界で一種の流行のようなものになっています。しかし、逆に考えると、今までの日本の教育は生徒の主体性を活かしきれていないものだった、と捉えることができます。また、学習というものは強制されてやるものではなく、自主的にやるものだと思うので、今さらアクティブラーニングを目指しているところは少し残念であるようにも思います。

このように感じている私が提案したい子供の学習のかたちは、パーソナライズドラーニングで活用されている「ブレンディッドラーニング」というものです。パーソナライズドラーニングは個人のレベルに合わせて学習を進めてもらう教育法のことを指します。また、ブレンディッドラーニングは、あるサイトでは次のように説明されていました。

ブレンディッドラーニングとは、既存の授業の一部にオンライン学習をブレンド(融合)する教育法で、近年米国で急速に普及している学習スタイルです。

引用元URL(2018年7月28日閲覧)
http://www.fujitsu.com/jp/group/fri/column/opinion/201612/2016-12-6.html

ブレンディッドラーニングが教室でどのように行われているかについては、下のYoutube動画で見ることができます。日本語翻訳はされていませんが、見ただけで雰囲気がわかるものです。

このように、ブレンディッドラーニングとは、日本の教育にありがちな教師から生徒への一方通行の授業スタイルではなく、生徒個人が自ら課題に取り組んで教師はその手助けをするようなスタイルとなっています。

 

承:ブレンディッドラーニングの意義

ブレンドディッドラーニングの一番の意義を、私なりに考えてみました。私は以下のような項目を挙げることができると思います。

  1. 生徒が自分のレベルに合わせて学習できる。これにより、個人の能力を無視して授業が進んでしまうことによる「勉強嫌い」を予防することができる。
  2. 「自分で学ぶ」ことを覚えれば、それが独学の力となって、自身が何か学びたいときに思ったときに活用できるスキルになる。
  3. 科学技術の進歩が加速する現代社会においては、学校のみで生きていくうえで必要な知識すべてを学ぶことはできない。教え手がいない環境でも、独学の力があれば自主的・能動的に学び続けることができる。
  4. 自分のペースで「できる」を積み重ねることができることは、かなり楽しく嬉しいことだと思う。

考えれば、他にもいろんなことが浮かんできそうですね。

 

転:ブレンディッドラーニングの課題

ブレンディッドラーニングを実現するとなると、その課題はいくつも挙げることができると思います。

  • オンライン学習のためのコンテンツ作成費用
  • オンライン学習のためのパソコンおよび通信設備の費用
  • 既存の教育スタイルを変換するための確固たる成功例
  • ブレンディッドラーニング用のカリキュラムや制度
  • 教師育成

教育界の意識改革もさることながら、資金面の課題は非常に大きいです。日本の平成29年度のICT教育の予算はモデル校の設立のために13億円(※1)とありましたが、アメリカではパーソナライズドラーニングの有名校altschoolだけにFacebookのCEOが1億ドルを出資しています(※2)。このことから、日本のICT教育には、まだまだ予算が足りていないと思われます。

 

結:個人が子供の学習を想像できる社会へ

子供の学習が、その親と教育職に携わる人だけで成り立つ時代ではなくなってほしいと思っています。もっと個人レベルで、次世代を担う子供の成長を支えるべきだと、私は思うのです。では、どんなことができるのか。例えば、福祉施設で障がい者として働く私でも、下のようなことができます。

高校生物学習サイト「高校生物の学び舎」

持病のせいで教育職を離れましたが、私は半分仕事半分趣味で、高校生が理科の生物学を学ぶことのできるサイトを展開しています。このように、個人が子供の未来を思ってできることは、意外とあるものなのではないかと思います。いろんな枠組みを飛ぶ超えて、新しい時代でも子供たちが生きていけるような取り組みが活発に起こる社会になってほしいと願って、今回の記事は終わりにします。なお、下にブレンディッドラーニングの本を紹介していますので、気になった方は読んでみてください。

 

※1:教育新聞での平成29年度ICT教育予算の記事(2018年7月28日閲覧)

※2:富士通総研の記事(2018年7月28日閲覧)

※本の紹介
・ブレンディッド・ラーニングの衝撃「個別カリキュラム×生徒指導×達成度基準」を実現したアメリカの教育革命
(2017年4月6日発売、著者:マイケル・B・ホーン、ヘザー・ステイカー、翻訳:小松健司、出版社:教育開発研究所)

統合失調症をもつマルチライターシカマルのおすすめ記事10選!

2018.10.29

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

30代になりたて、統合失調症&適応障害持ちの、元教職員です。生物学が好きで、TANOSHIKAの仕事でなぜなに生物学を企画したり別に生物サイトを立ち上げたりしています。生物学習サイト「高校生物の学び舎」をはじめました。(↓のwebsiteをクリックで閲覧できます)