フィンランドの小学5年生がまとめた議論のルールが凄い 「フィンランド・メソッド」とは

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はじめに

 北欧の国フィンランドは、「教育先進国」として近年、世界中の注目を集めています。そして、そのフィンランドの小学5年生がまとめた10個の「議論」のルールが凄いのです。

 まず前提として、フィンランドの小学校にも日本と同じように「班活動」があります。班は固定的なものではなく、月ごとにメンバーを変えることが多いようです。そして新しい班を編成するたびに、班長を選出します。班長選出には、「前の班で班長をしていた生徒は、新しい班の班長になれない」などの決まりがあり、だれもが班長にならざるをえないシステムになっています。班活動の基本は「議論」です。何をするにも、議論をしてから行動するのです。

 それでは、その10個の議論のルールを見ていきましょう。

1.他人の発言をさえぎらない

 誰かの発言内容に我慢ならず、あるいは誰かの発言内容から何かを思いついて、まだ相手の発言中であるにもかかわらず、勝手にしゃべりだしてしまう。子どもだけでなく、大人でもよくやってしまうことです。テレビの討論番組でもよくある光景ですね。

 ですが、結論を最初に持ってこない限りは、話の結論は大抵、最後に来るので、話は最後まで聞かないとその結論は分かりません。ですので、相手の話は最後まで聞きましょう。

 特に日本語の場合は、述語は最後に来るので、話の全貌は最後まで聞かないと見えてきません。

2.話すときはだらだらとしゃべらない

 話すときはなるべく短くまとめましょう。だいたい2分がベストです。2分で話が終わらいものは、そもそも主張がまとまっていないのかもしれません。話に余計な主張が混じっている、質問の回答が回答になっていない、あるいは質問が質問になっていないことは多々あります。

 2分で主張もまとめると、議論もスムースに進みます。

3.話すときに、怒ったり泣いたりしない

 議論に感情は不要です。議論は客観的な論理や証拠に基づいた主張のよって構成されるべきです。それぞれが行った主張の良し悪しは、感情を除外して決められるべきです。

4.分からないことがあったら、すぐに質問する

 大抵の議論の目的は、議論すること自体が目的じゃなくて、議論によって何かを得ようとすることが目的です。ならば、分からないことがあったら分からないままで終わらすのではなく、その場で質問すべきです。

5.話を聞くときは、話している人の目を見る

 話をしている人の目を見て話を聞くと、その人の話に集中できます。そして相手の話を見ながら話をするようしましょう。これは欧米では当たり前の作法です。

6.話を聞くときは、他のことをしない

 話を聞くときは、他のことをしてはいけません。メモを取ることもダメです。その人の話に集中しましょう。

7.最後まで話を聞く

 これは「1」と関連することです。話の結論は、だいたい最後に来ます。話をきちんと最後まで聞くようにしましょう。

8.議論が台無しになるようなことを言わない

 たとえば「今度の遠足でどこに行くか」という議論をしているときに、「そもそも遠足に行くべきなのだろうか」という議論を持ち出したり、「5年生は次の演劇祭に出演すべきか?」という議論に、「5年生といっても人それぞれだよね」というように、個別化した議論に持ち込むことも、議論が台無しになることです。議論を台無しにすることは、議論を混乱させる要因ともなります。

9.どのような意見であっても間違いと決めつけない

 意見そのものを否定していたら、議論になりません。意見というものは、その根拠となる関連性において評価すべきです。意見そのものが正しいかなど、誰にも分からないのです。

10.議論が終わったら、議論の内容の話をしない

議論が終わったらノーサイド、これでおしまい、です。「あのとき、ああ言えばよかった」「こう言えばよかった」「言いたいことが言えなかった」、こういうことは無しにしましょう。すべて一つの議論の中で決着させるべきです。

 質問があれば質問し、アイディアがあれば遠慮なくその場で出せばよいのです。それを議論の場で出しつくしましょう。

 以上が、フィンランドの5年生が考えた10個の議論のルールです。あなたも実践してみてはいかがですか?

 

参考

北川達夫(2005)『図解 フィンランド・メソッド入門』経済界.

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