精神障害は社会不適合なのか?

この記事は約 4 分で読むことができます。

1.はじめに

このタイトルと似たような検索ワードを使ってインターネットで検索すると、あるクラウドファンディングのページをみつけた。その主は精神障害を患っており、クラウドファンディングで資金を募ってその先の人生をやり直そうとしていたようだった。しかし、パトロンは一人も付くことはなく、ひっそりと募金期間を終えていた。主は今何をしているのだろうか。このような前置きではあるが、精神障碍者は本当に社会不適合者なのかについて個人的に思うところがあるので、今回綴ってみることにする。

2.大事なのは個性

今働いているTANOSHIKAという事業所(福岡県久留米市)には、多くの障碍者が通所している。障碍者というイメージは一般的には暗いかもしれないが、当事業所の雰囲気はとても明るい。通所者同士が楽しく会話できるような、そんな安易な明るさではなく、おそらく”本当”の明るさがあると思っている。個人個人は仕事を楽しみ、毎日仕事を達成し、自己実現をすることができているからだ。通所者の障碍は様々であるが、あたかも人種の差を超えるかのように、お互いのことを認め合って、なおかつ生き生きとしている。このような環境つくりをしてきた当事業所の社長は、常々皆に次のようなことをよく言っている。

障碍は多様性であり、障碍があっても輝けるような環境をつくりたい。

この考えは一般にも受け入れられているようであり、TANOSHIKAが行ったクラウドファンディングは目標に達成する勢いである。大事なのは個性であり、その個性にあった環境が必要なのだ。

3.自分は社会不適合者?

自分もそのTANOSHIKAで働く一員であり、一生懸命仕事をやっているつもりだ。ペンネーム「シカマル」でこのように記事を書いたり、得意とする生物学の動画やWebサイト制作に携わったり、他にはパソコン部門のトラブルシューティング的な役回りもしている。仕事にはおおむね満足しており、この事業所には定年まで勤めたいと思っている。そう、”定年”までだ。なぜ定年までなのかというと、一番の理由はもう病気を再発したくないからだ。もちろん仕事に満足していることもあるが、それは二の次である。このような考えでしばらく持病に対する思いは安定していたのだが、最近はちょっと感じ方がおかしくなってきているのかもしれない。定年までA型事業所で働く意志というのは、一般就労を諦めたということだと思う。つまり、一般的な社会では、ぼくは”社会不適合者”のままなのである。

4.社会の構造の方がおかしい?

自分のことを社会不適合者だと思う理由は2つある。1つは、TANOSHIKAで働いている今でもちょくちょく体調を壊すことだ。こんな状態では、一般就労などできるはずもなく、したところでからだを壊してしまうのは目に見えている。もう1つは、自分の習得済みのスキルが、世間一般の仕事の枠に納まるようなものではないことだ。TANOSHIKAでは必要とされているが、ここでの仕事内容そのままの一般職というものは、おそらくないだろう。そんなかんじで”一般社会”に出ることはもう叶わないと思っている。やはり自分に障害があることが悪いのだろうか。いや、そうではないのかもしれない。現にTANOSHIKAで働くことはできている。環境さえ用意されれば、自分でも人の役に立ちながら仕事をすることができる。幸いなことにTANOSHIKAはその環境は用意してくれた。では、その先の環境は、いったい誰が用意してくれるのだろうか?「注文をまちがえる料理店」のように、福祉で先んじる人がつくってくれるのだろうか。それとも、普通の会社や地方自治体・国がつくってくれるのだろうか。障碍者を取り巻く環境は変わってくれるのだろうか。淡い期待を抱く一方で、自分が恩恵を受けることはないだろうな、とも思っている。自分が変わることが一番早く迷惑をかけないのだが、脳を交換することはできない。誰かに、何かに、社会に頼るしかないのである。

5.終わりに

記事にすることで思いを吐き出してみて、少しすっきりしました。こんな感じで、自分が社会にとって必要のない存在なのではないか、とよく思います。自分に自信がないんだと思います。また、自分に障碍があることを疎み、そんな自分を差別している面もあります。どうしたら、TANOSHIKAから社会に旅立っていけるのか、TANOSHIKAで働き続けながら、考えていきたいと思います。乱文、失礼しました。

終わり

統合失調症をもつマルチライターシカマルのおすすめ記事10選!

2018.10.29

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

30代になりたて、統合失調症&適応障害持ちの、元教職員です。生物学が好きで、TANOSHIKAの仕事でなぜなに生物学を企画したり別に生物サイトを立ち上げたりしています。生物学習サイト「高校生物の学び舎」をはじめました。(↓のwebsiteをクリックで閲覧できます)