教育現場の過労と実態:実体験をもとに書いてみた

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 今回は、教育現場の過労の実態について綴りたいと思います。わたしは、公立中学校で2年勤務(うち1年休職)、予備校で2年勤務、私立高等学校で3か月勤務(うち2ヶ月休職)というような経験があります。いずれも過労がもとで退職せざるをえませんでした。そんなわたしの経験だけをもとに綴ります。

~教師のとある1日~

6:00起床

6:40家を出る

7:30学校到着、一日の仕事の確認と生徒の欠席連絡対応

8:30職員朝礼

8:45学級朝礼

9:00授業開始

16:00授業終了、掃除、学級終礼

16:30部活

18:50部活終了

19:00個人の仕事や授業予習の開始

20:00勤務終了

21:00帰宅

(お断りしておきますが、これでもまだいいほうです。)

~労働契約書と異なる勤務~

 教師も雇用先と労働契約を結びます。だいたい勤務時間は8時~17時の休憩1時間込みです。しかし、実際の労働はそのようにはいきません。まず、朝は早めに出勤しておかないと生徒の欠席連絡に対応することができません。昼休みは、生徒の対応で追われるか、午後の授業の予習で時間が終わります。高校勤務の時は給食の時間がなかったため、まともに昼食を食べる時間さえありませんでした。夕方には授業が終わり生徒は下校してもよくなりますが、だいたいの生徒は部活に行って活動します。当然ながら教員は部活指導に当たります。この段階で労働時間を超えます。部活が終わると、担当部署の仕事をしたり、翌日の授業の予習をしたりします。仕事を持ち帰ることは、原則できません。生徒の個人情報は家に持ち帰ることができません。仕事でいっぱいのときは授業の予習を家に持ち帰るときもありますが、そのときはもうくたくたでからだはぼろぼろです。

 なお、残業手当などありません。残業手当があるととんでもない金額になります。公立の職員の場合、残業手当に代わる謎の手当がごくわずかに支給されるだけです。

~土日も部活~

 多忙な部活の顧問をしている教員は、土日の休みさえありません。部活の指導を朝から夕方までこなします。ときには、近くの学校との練習試合をしたり、または遠征することもあります。その手配もすべてその顧問教員が行います。なお、振替休日などありません。部活手当なるものが出る場合もありますが、金額はわずかです。わたしの場合は、お金よりも休みがとにかく欲しかったです。

~よりよい授業に工夫するための時間がない~

 上記のような勤務をしていると、授業を改善する余裕などありません。わたしは、良い授業ができてこその教員だと思っていたので、高校で勤務する前の1年間は教材研究をひたすら行っていました。その1年間は短時間のバイトをしつつ、教員採用試験の勉強もしつつ過ごしていました。結果的に、1年間では教材研究の時間は足りませんでした。わたしはプリント主義だったのですが、担当教科の生物学のプリントを全範囲つくることは叶いませんでした。しかしできる限り周到に準備していただけに、勤務が始まってからの生徒からの評判はそこそこ良かったほうだったようです。わたしの個人的見解では、生徒はわかりやすければやる気を出して自主的に勉強する傾向があると思っています。

~教育を重視しているのに教育現場は軽視される~

 その通りだと思います。次世代が活躍して、日本人のノーベル賞受賞者がいっぱい出てほしいと世の中も思っています。そんな感じで教育が大事だとなんとなく世論は思っているはずですが、それが叶わない矛先を向けるのは教育現場です。現場の教員ができていないと責める傾向があります。しかし、現場はあっぷあっぷなのです。では教員の人数を増やせばいいのではないか、と思いますが、国の教育予算が改善することはありません。国は過酷な教育現場を見過ごしていると言っても過言ではありません。最近は部活動職員を採用する地域も出てきていますが、残念ながら抜本的な改革にはなっていません。

~まとめ~

 教育の仕事は、先に到来する技術革新でもなくならない職業だとされています。ロボットでは教育はできない、という見解だそうです。なので、なおさら教育現場の改善が必要だと思います。現場の先生の負担を軽くし、少しでも授業の質を高めるような改革をしてほしいと思います。

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30代になりたて、統合失調症&適応障害持ちの、元教職員です。生物学が好きで、TANOSHIKAの仕事でなぜなに生物学を企画したり別に生物サイトを立ち上げたりしています。生物学習サイト「高校生物の学び舎」をはじめました。(↓のwebsiteをクリックで閲覧できます)